実際どっちが安い?合宿免許と通学免許

安さが魅力の合宿免許

夏休みなど学校の長期休暇期間となると、学生を中心に大勢の参加者で賑わうのが、全国各地で開催されている合宿免許です。具体的な参加費用はそれぞれ異なりますが、総じて通学免許と比較して何割か安く、短期集中で運転免許が取得できるメリットでも人気を博しています。さらに同じ目的で全国各地から集った仲間たちと、オフタイムで旅行気分を味わえるなど、外交的な性格の若い世代にとっては、安価に抑えた参加費用は、プラスアルファの魅力と言えるでしょう。

通学免許の場合、土日祝に路上教習の予約希望者が集中してしまい、思い通りに教習が受けられず、教習課程修了までに長い時間を費やさざるを得ない傾向が否めません。路上教習の間隔が開けば運転感覚も鈍ってしまい、追加教習が必要となってしまう悪循環のリスクも懸念されます。合宿免許と比較して割高な費用に加えたさらなる出費は、当事者としては大きなデメリットです。「安さ」に視点を合わせて比較検討する限り、合宿免許に軍配が上がると言えるでしょう。

見過ごせない実際の総費用負担

参加費用の安さで人気の合宿免許ですが、ここで見落としてはならないのが、合宿先の滞在期間中の自己負担費用です。数週間の滞在期間中には当然オフタイムもあり、現地で仲良くなった仲間たちと旅行気分で休日を満喫すれば、自ずと出費も膨らむことでしょう。解放感と勢いから、ついつい浪費に走ってしまった結果、振り返れば通学免許以上にお金を使ってしまっていた、そんな体験談もあちこちで語られています。

また外交的ではない、自分だけのプライベート空間を確保したいタイプの方にとっては、賑やかな合宿生活がストレス蓄積につながるリスクが見過ごせません。知らない土地、見知らぬ人たちとの共同生活、連日の路上教習の緊張感が、心身に大きな負担となってしまえば、合宿免許参加自体が大きなデメリットとなってしまいます。参加費用こそ割高でも、日常生活をキープしつつ、着実に通学免許で運転免許取得を目指した方が、結果的にリーズナブルかつスムーズな取得につながるケースも少なくありません。どちらを選択するかの判断に際しては、自身との相性にも視点を合わせた、総合的な検証作業が求められます。

大きく異なる路上教習環境

多くが郊外で実施される合宿免許の場合、現地の風光明媚な環境を魅力と謳う反面、路上教習環境としては、必ずしもベストな環境とは言えないケースが想定されます。全国各地の道路事情は地域別に大きく異なります。大渋滞が日常の光景である大都市圏や幹線道路と、地方のスムーズに車が流れる道路では、自ずと求められる運転技術のレベルが異なります。

合宿免許修了者の中には、免許取得後も都市部で運転するのが怖いと語る方々が少なくありません。結局不安感からペーパードライバーとしてハンドルを握らないまま、免許証イコール身分証明書となってしまう、残念な事例と言えるでしょう。運転免許保有者を対象とした路上教習サービスもありますが、これらの利用には相応の費用負担が必要なため、合宿免許の費用の安さのメリットが相殺されてしまいます。

その点都心部で路上教習を実施している教習所を選択すれば、通学中こそ大変ですが、卒業後自信を持ってハンドルを握ることができる確率が高まります。自身の行動圏内が走行ルートであれば、たとえ費用が割高であったとしても、総合的なメリットは十分と判断できます。免許取得後は単独でハンドルを握ることに視点を合わせた場合、通学免許の路上教習ルートに着目した教習所の選択も一案です。